結婚式で、母に感謝を伝えたい

結婚式で今まで育ててくれた両親に感謝を伝えたい、と考える方は多くいらっしゃると思います。しかし、サプライズで直接手紙を読み上げたりするのは恥ずかしいという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか？
和婚には母娘で行う儀式がいくつかあります。その儀式を通して母親へ感謝を伝え、幸せな気持ちになってもらうことも出来るんです。

和婚の「儀式」が母への感謝を伝える！

はこせこの儀

はこせことは、武家に生まれた女性が懐紙、鏡、お守り、お香などを持ち歩く際に使っていた入れ物のことです。現代でいう化粧ポーチですね。「いつまでも美しい女性でいられますように」という娘への優しい気持ちを込めて、母親から花嫁の着物の胸元へ差し込まれます。

懐剣の儀

武家の女性が護身用に持っていた短刀を、嫁入り道具のひとつとして持参したことが由来となっています。「主人や子供、そして自分を守る覚悟を持って欲しい」母親から娘への応援にも似た強い想いを込めて、花嫁の胸元へ添えられます。本来は武具であるこの短刀には、魔除けの意味も込められているようです。

紅差しの儀

母親が娘の幸せを願い、嫁入り前の最後の身支度として口紅を塗ってあげる儀式です。古来より赤色（紅色）は魔除けの意味を持っています。邪なものを花嫁に寄せつけないように、という想いも込めて行われる儀式です。母親が筆をとり、花嫁の幸せを願い紅を差すシーンは、母娘ならではの優しい儀式となるでしょう。

どの儀式も「母親が娘の幸せを願っておこなう」という点は同じです。心から幸せを願ってくれる母親に、感謝の気持ちを是非伝えたいシーンですね。

「和」の時間を大切にできる和婚の演出とともに

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