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長崎の風習と結婚式 「卓袱料理」や「釜蓋かぶせ」の伝統とは?

2018.10.10

長崎平和公園の風景

古き良き長崎の結婚式

その昔、日本と外国とを結ぶ玄関口として栄えた長崎県。外国文化と深い関わりがあったこの土地では、他県と異なる独自の伝統や風習が発展し、今もなお長崎の文化として色濃く残っています。結婚式にまつわる風習、「卓袱料理」や「釜蓋かぶせ」も、長崎ならではの伝統として古くから受け継がれているもの。しかし、県外では馴染みがないことから、長崎以外から参列するゲストの中には大変驚かれる方も多いのだそうです。

今回は、日本各地に残る古き良き結婚式にまつわる話として、長崎で受け継がれている「卓袱料理」や「釜蓋かぶせ」についてお伝えします。

長崎名物「卓袱(しっぽく)料理」とは

日本が鎖国時代に鎖国をしていなかった数少ない町であり、異文化の交流地点となった長崎。貿易の玄関口であった町には、当時交流のあったポルトガルや唐の南蛮料理、唐料理が広まり、そうした異国の料理をベースに日本風の具材や調理法でアレンジした郷土料理、「卓袱(しっぽく)料理」と呼ばれるものが誕生しました。
「卓袱」とは「テーブル」と「テーブルクロス」を指し、伝統的な食べ方は、大きな円卓を囲み、大皿に盛りつけたものを取り分けながら食べる中国式の食事スタイルとされています。全国的には、結婚式の料理といえばフランス料理などが王道ですが、長崎では地域の名物料理として根付く「卓袱料理」でもてなす文化が現在も残っているのだそうです。結婚式で初めて卓袱料理を楽しむゲストの方にとっては新鮮な体験となり、喜ばれるかもしれませんね。

両家の繁栄を願う「釜蓋かぶせ」

料理以外にも長崎独自の風習として、島原半島・諫早方面に古くから伝わる「釜蓋かぶせ」という習慣があります。「釜蓋かぶせ」とは婚礼の儀式のことで、花嫁が花婿の家に入る際、近所の長老が花嫁の頭上に釜の蓋と杓子を掲げ、口上を述べるのを聞いてから花嫁が家に入るというもの。時代とともにこの慣習は薄れつつあるものの、結婚式の演出として取り入れられるなど、古くからある伝統として現代にも受け継がれているそうです。

これからの「歴史」をおふたりで。

このように、古くから続く伝統的な習わしがある長崎。長い歴史が感じられる料理や儀式に祝福される結婚式は、特別な思い出として記憶に刻まれることでしょう。また、結婚生活に待つ幸せの時、悲しみの時、その全てをそばで見守り支える存在として、AFFLUX(アフラックス)の指輪がおふたりに寄り添い、大切な歴史を刻むことが出来れば幸いです。

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