Ring Story「ゆびわ言葉®」で繋がる愛の物語をAFFLUX(アフラックス)でチェック!
「わー…! 綺麗…!」
あまりの眩しさに、私は思わずそんな言葉を漏らしながら、目の前に光輝く宝石を見つめる。
ジュエリーショップのショーケースの中に並ぶのは、どれもこれも綺麗で可愛い指輪ばかり。
これに興奮しない女子はいないと思う…そう断言してしまうくらいキラキラした空間の中で、私は恋人の一馬(かずま)と一緒に婚約指輪を選んでいた。
「これがいいかなー…あー、やっぱりこっちかなー…!」
普段は何を買うのにもスパッと決めてしまう私だけど、さすがに婚約指輪は無理だ。
一生のうちに何個ももらえるものでもないし、一生大切にするものだし…何より、素敵な指輪が多すぎて、なかなか一個に絞れない。
「アンティーク系が好きなら、こちらもおすすめですよ。
『Chantilly』といって、フランスのシャンティ城をモチーフにした指輪です」
店員さんはにこにこ笑いながら、色々な指輪を紹介してくれる。
色々見てみたいって言いだしたのは私だけど…それにしても、こんなに可愛いデザインの指輪がいっぱいあるなんて。
紹介してくれるどれもこれもがヒットしすぎて、逆に困ってしまうくらいだ。
「あー、これも素敵…可愛い…ティアラみたい…」
私は指輪を見てそう呟きながら、幸せだなあ、と思う。
まさか高校の時に付き合いはじめた一馬と、こんなにすぐに結婚できるなんて。
一馬は優しくてイケメンで、でも自分の夢にストイックな最高の彼だ。
彼と結婚できることが、一緒に指輪を選べることが、本当に嬉しい。
「ねえ、この指輪、可愛いよね?」
だからつい、うきうきしながら、彼に意見を求めてしまう。
「うん」
「じゃあ、さっきのは?」
「あれも可愛かった」
「その前のは?」
「可愛かった」
「……」
…って、あれ。
一馬、もしかして、どうでもいいって思ってない?
「どれでもいいよ。志保(しほ)がつけるものだから」
気持ちが顔に出ていたのか、一馬は私の疑問に答えるようにそう言った。
え、そりゃあ確かに私がつけるものだけど、そんな言い方することないのに…!
「けっこうお金貯めたから、多少高いやつでも大丈夫」
違う、確かに予算は大事だけど、そういうことじゃなくて。
「…一緒に選びたいんだけど」
「うーん。どれも可愛いし、どれも志保に似合うし、志保が欲しいやつでいいよ」
「いや、私が欲しいものとかじゃなくてさ。なんかないの? 中でもこの指輪が良かったとか」
「うーん」
そんなことを聞かれると思っていなかったのか、一馬はしばらく悩んだ。
すると店員さんが「もう一度試着して比べてみますか?」と言ってくれたので、私は指輪をもう一度試着し、どれが一番良かったかを改めて彼に聞いてみる。
「…これかなあ。お姫様って感じで可愛いと思う」
悩んだ末に彼が指さしたのは、さっきアンティーク好きにおすすめと紹介された『Chantilly』の指輪だった。
「あー、やっぱり可愛いよね、これ」
「うん、あとは、『祝福』っていうゆびわ言葉?ってやつがついてるのも好き。
ほら、俺らまだ21だし、結婚するのはまだ早いとか、色々言われるかもしれないけど…
でも、せめて指輪にくらいは、祝福してほしいじゃん」
「…!」
一馬は何気なくそう言って、すぐに「あ、でもこっちも良かったかも」と別の指輪について話し始めたけれど。
私は今の、彼が何気なく言った一言にすごく衝撃を受けていた。
「……」
プロポーズに無邪気に喜んで、婚約指輪を選ぶことだけに全神経を注いでいた私とは違って…一馬は真剣に悩んだ末に、私との結婚を決意してくれたんだ。
「…どうでもいいわけじゃ、なかったんだ」
「ん?」
「なんでもない」
どうかした?という顔で私を覗き込む彼に、私は首を横に振って答える。
「ねえ、『Chantilly』にしようよ。デザインも可愛いし…たくさん祝福されるように、私も頑張って、いい奥さんになるからさ」
それから、今の精一杯の気持ちを込めてそう提案すると、一馬は笑って頷いた。
「どれでもいいよ。志保が俺の、奥さんになってくれるなら」
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