Ring Story「ゆびわ言葉®」で繋がる愛の物語をAFFLUX(アフラックス)でチェック!
日曜日の朝だけは、いつもより念入りに髪をセットする。
髭を剃って、爪も切って、買ったばかりのジャケットを羽織る。
まるで重要な商談やプレゼンに行くような気合いの入れ方だけど、日曜日は僕にとって一番重要な日だから仕方がない。
日曜日は、舞に会える日だから。
日曜日の朝は、いつも以上にメイクに時間をかける。
いつもサボっているわけじゃないけど、特に丁寧にメイクをする。
そうすることで、自然とテンションが上がってくる。
今日着ていく服、何にしよう。
あんまり派手なのはやだな…でも嬉しいことがあるって言ってたし、たまにはスカートにしようかな。
よし、スカートにしよう。昨日美容室で髪整えてもらったし、軽く巻けばスカートとも合いそう。
あー、毎週会ってるのに、ドキドキする。
タツ君と会う日は。
「タツ君、おはよ!」
「舞!」
待ち合わせのカフェにやって来た舞は今日も可愛い。
可愛いけど、いつもとどこか雰囲気が違うような…。
「どうしたの?」
「……えーっと」
その時、僅かな違和感に気付き、思い切って口にしてみる。
「間違ってたらごめん。少し髪切った?」
「え、よくわかったね、すごい!」
「よかった、違ったらどうしようかと」
「違っても怒らないよ。
…気付いてくれて嬉しい。ありがとう」
舞は有名企業でOLとしてバリバリ働いている、クールでカッコイイ女性だ。
でも、僕の前で見せてくれる笑顔はすごく可愛くて、そんな可愛いところも好きだ。
それに、黒のロングスカートを履いている今日の彼女はまた、一段と可愛くて…。
「タツ君?」
髪を切ったという話をして以降、彼がずっとふわふわしている。
タツ君は、普段はクールで仕事ができるイケメン弁護士なのに、私といるときはたまにこうしてぼけーっとする。
まあ、こんな無防備な表情を見せてくれるのも、それはそれですごく嬉しいんだけど。
「あ、ごめん。何だっけ」
「なんか、嬉しいことがあるって言ってなかった?」
「あ、うん、実はその…」
軽く深呼吸をした後、彼はこう切り出した。
「…結婚の許可が、下りたんだ。
弁護士になって3年経ったし、ちゃんと仕事もできてるから、もう結婚してもいいって」
「お父さんから?」
「うん」
「良かったね、認めてもらえたんだ」
「うん。だから、その…」
「長い間待たせちゃったけど…舞と結婚できたら、嬉しい」
今まで言えなかった言葉を、僕ははっきりと舞に告げた。
『司法試験の勉強をしないといけないから』『合格はしたけど、まだ弁護士の卵だから』…親に止められていたこともあり、そう言って僕は彼女を待たせ続けてきた。
でも、ようやく全てが終わり、今胸を張ってプロポーズができる。
「舞と同じ名前の指輪を見つけたんだ。
OKだったら、この指輪を受け取って欲しい」
『Mai』という名前の、中心のダイヤが弾むように輝くリングが入った箱を、僕は彼女の目の前に差し出す。
彼女はゆっくりとリングの箱に手を触れ、中の指輪をそっと外して手に取った。
「嬉しい…すごく、嬉しい」
同じ名前の指輪をぎゅっと握りしめ、私は彼に言う。
「毎週日曜日がすごく楽しみだった。メイクとか服とか、可愛いって思ってもらえるように色々考えて準備して、会って話して、笑い合って…」
週に一度積み重ねてきたたくさんのデートを思い出しながら、今の想いを言う。
「それだけで幸せだったのに、それ以上の幸せがあるなんて思わなかった。
ありがとう、タツ君。本当に嬉しい」
言い切って彼の方を向くと、彼は困った顔をして、「…抱きしめてもいい?」と聞いてきた。
少しだけ、と許可をすると、彼は思い切り私を抱きしめ、「今、最高に幸せだ!」と嬉しそうに言った。
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