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Ring Story

NENRIN ゆびわ言葉 ®: 重ねる想い

2019.09.30

周平と初めて会った場所は、某男性アイドルグループのコンサート会場だった。
余ったチケットを一枚譲ってもらえるということで待ち合わせしていたら、現れたのが男の人でびっくりした。

でも、私と同じくらい長年追っかけをしている人で、好きなメンバーも同じだったからすぐに意気投合した。
すごく紳士的な人で、圧倒的に女性が多いコンサート会場で肩身の狭い思いをしつつも、生で観られるだけで充分だから、とグッズ列で他の人に前を譲ったり、コンサート中に皆が立っている時も一人屈んだりしていた。

彼の本業は研究者で、勤務先は誰もが知っている大手製薬メーカーだった。
研究者だけど堅苦しくなくて、いろんなことに興味があって、どのフィールドでも生き生きとしている…こういう人を、本当に頭が良い人というんだろうな、と思った。

知的な周平に惹かれた私は、気づけば約束をする度に服装に気を遣うようになり、胸が高鳴るようになっていった。


その1ヶ月後に、両想いであることが分かり周平と交際を始めた。
最初は会う度に緊張していたけど、1ヶ月後には緊張しないようになり、1年後には無理しておしゃれもしなくなった。

互いに忙しくなり、連絡する頻度も減った。
でも、倦怠期というわけではなく、連絡もデートも普通にする。
頑張らなくなったのは、周平がどんな格好の私でも好きでいてくれるとわかったからだ。

1年の交際を経て、周平は私にとって、自然体で一緒にいられる相手になった。
それはとても贅沢で、幸せなことだった。


交際も2年目になると、デートコースもある程度決まってくる。
この頃から私達は、「いつもの場所」で待ち合わせをするようになった。

土曜日の10時にいつもの場所で、と一言伝えればそれだけでデートの約束ができる。
行き先だって、「今日は映画見たいんだよね」の一言で、どの映画館に行くかがわかる。
好みはわかっているので、「あ、一昨日公開になったやつでしょ」なんて見たい映画まで当てられるようになって、まるで夫婦みたいな会話ができるようになって…。

大きいサイズのポップコーンを二人で分け合いながら、思うんだ。
早く待ち合わせしなくていい関係になりたいな、なんて。


でも、交際3年目になっても、周平からは一向にそういう話が出てこなくて…。
不安になった私は、焦るあまり、ある日突然彼に「結婚してくれないなら別れる」と言ってしまった。

勢いで言ってしまって後悔したし、すぐ撤回しようと思った。
でも、周平からの返事は「じゃあ、結婚しよう」だった。

「ごめん、なんか、タイミングが掴めなくて…。言わせる形になっちゃって、ごめん」

周平は何度も謝ってくれたけど、私の方が謝りたい気分だった。
結婚を考えてくれてなかったわけじゃなかったのに、急かすみたいになってしまって…。

「ううん、私こそ、ごめん」

仲直りをして、それから、改めて将来について話し合った。
両親に挨拶をして、籍を入れて、結婚指輪を買った。
これからも共に成長していけるように、想いを重ねていけるように、『NENRIN』という指輪を選んだ。木の年輪をモチーフにした指輪だった。


結婚1年目は、幸せと大変さが交互にやってきた。

映画館で願ったとおり、周平と一緒に暮らすようになり、待ち合わせしなくていい関係になった。
でも、毎日一緒に暮らすのも、それはそれで大変だった。

一緒に暮らすと、これまで見えてこなかった色々な部分が見えてくる。
外では丁寧にやっているけれど、家では雑にやってることとか。
知らなかった食べ物の好みや、細かいルール。
そういう細かい違いをすり合わせながら、私達は一番良い「我が家のルール」を二人で模索していった。


結婚生活2年目は、正月早々ケンカをした。
きっかけは些細なことだったと思う。でも、周平の実家に行って色々気を遣ったり、長期休みでずっと家にいる彼のために色々尽くしたりしていたストレスが爆発して、初めて大きなケンカになってしまった。

一週間家事をストライキして罪悪感が出てきた頃、周平の方から先に謝ってくれた。
また私が爆発して、周平が謝る形になってしまって私も反省した。
今後は我慢せず、爆発する前にちゃんと気持ちを伝えると約束した。

周平はお詫び代わりに、素敵な新婚旅行をプレゼントしてくれた。
一週間のタヒチ旅行で、身も心もすっかりリフレッシュした。


結婚3年目は離婚が多い時期…と言われていることは知っていたから、3年目こそいつも以上に夫婦生活を大切にした。

この年、私達は革婚式のプレゼントとして、お互いに革製品を贈り合った。
革婚式というのは金婚式や銀婚式のような結婚記念日の呼び名で、結婚3年目の結婚記念日のこと。
何故革なのかというと、丈夫で粘り強く、使うほどに馴染む革のように二人の関係が長続きするように、との意味が込められているかららしい。
革婚式に限らず、毎年結婚記念日にはその年にちなんだものを贈り合う夫婦も多いのだそうだ。

私が革婚式の話を周平にすると、じゃあ俺達もお互いにプレゼントしようか、と周平は言った。
そして、私は周平がなかなか買い替えない靴を、周平は私がなかなか買い替えない財布を贈り合った。
お互い、意外に相手のことをよく見てるんだなあと、贈り合った後二人で笑い合った。


結婚生活4年目に入って少しした頃、ついに妊娠した。
妊娠しにくい体質で、なかなか上手くいかない日が続いていたから、お医者さんに「おめでとうございます」と言われた時、「ホントですか?」と何度も聞き返してしまった。

周平も大喜びで、妊娠が発覚した日は、その日に子どもが生まれるわけでもないのに仕事を切り上げて帰ってきた。
授かったことも嬉しかったけど、なんだかそれも嬉しくて、その日はすごく幸せな気分だった。


出産当日も、やっぱり私より周平の方があたふたしていた。
彼は本当に楽しみにしてくれていて、妊娠中にどんなことが起きるか、夫がすべきことは何かたくさん調べて実践してくれた。
そして、当日の流れまで事前にしっかり聞いてわかっていたはずなのに、やっぱりいざ当日になるとあたふたしていて、可愛かった。

私はというと、勿論苦しかったんだけど、当日はもう、なるようになると腹をくくれていたので、お医者さんや助産師さんに完全に身を委ねていた。
何度かわからないくらい力んだ後、泣き声が聞こえた時はほっとした。
ほっとして、しばらくして赤ちゃんが目の前に来てくれた時、やっと嬉しさがこみ上げてきた。


初めての子どもが1歳になるまで、気が抜ける時は一瞬もなかった。

子どもは愛おしかったけれど、睡眠不足でふらふらして、泣き声を聞くのが辛かった日もあった。
周平も協力してくれてはいたけれど、仕事が忙しく、ほとんど私一人で面倒を見ていた。

そのうち私の方がダウンしてしまい、39度近くまで熱が上がった。
さすがにどうしようもなくなって仕事中の周平に電話をかけると、すぐに帰ってきてくれて、子どもの世話を代わってくれた。
慣れない世話を一生懸命やっている周平の後ろ姿を見て、この人と結婚して良かったと改めて思った。


そして、子どもがもうすぐ2歳になり、私達はついに出会って10年になった。

「この10年、本当に本当に、たくさんのことがあったなあ…」

私は今年の結婚記念日に買ったタンブラーでお茶を飲みながら、この10年をゆっくりと振り返る。

10年目になる今年は、相変わらず忙しいし子どもから目は離せないけど、たまにこうして少し、一人でゆっくりお茶を飲む時間を作れるようになった。
子どもは今、隣の県に住んでいる両親に預かってもらっている。
後1時間したら、お迎えに行く予定だ。

「出会って10年ってことは、この指輪も、もう7年か」

私は薬指に光る結婚指輪を見る。
購入から7年経った『NENRIN』は、ずっと着けていたせいでかなり傷がついてしまっている。
でも、この傷も一年一年、周平と一緒に頑張ってきた証のように思える。
私達が新たに刻んできた、『年輪』のように思える。

「そろそろ、一度お店でメンテナンスしてもらおうかな。
私だってリフレッシュしてるんだから、指輪もリフレッシュさせてあげなきゃ」

私がそう独り言を言っていると、トイレに行っていた周平が「何の話?」と言いながら帰ってきた。
周平の左手にあるもう一つの『NENRIN』にも、この7年の努力の証がたくさんたくさん、刻まれていた。

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