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Ring Story

jasmine ゆびわ言葉®: 愛しきひと

2018.04.29

「万理華(まりか)が秘書に転職できたお祝いがしたい」。
元同級生で、今は恋人でもある圭一(けいいち)にそう言われた私は、その日、仕事帰りに待ち合わせ場所であるカフェへと向かった。

初めて行くお店だったけど、入ってみるとすぐにここが、居心地の良い私好みのカフェであることがわかった。
テーブルや椅子は木の素材で統一され、店内にはジャスミンティーの良い香りが広がっている。

「万理華」

店内で圭一の姿を探していると、奥の方にあるテーブル席に座っていた圭一が、私を見つけて片手を上げた。
私も「お待たせ」と返事をして、彼の元に向かう。

「スーツ姿が見られると思ったのに、着替えちゃったんだ」

向かいの席に座ると、圭一は私の姿を見て、残念そうにそう言った。
冗談交じりではなく、真面目に残念そうにする彼がおかしくて、私もあえて真剣な表情で答える。

「ちゃんと公私は分けていますので」

すると彼はやっぱり真面目な顔で、「さすが社長秘書」なんて感心するから、やっぱりおかしくて、少し笑ってしまう。

「そんなに見たかった? スーツ姿」
「うん、まあ」

スーツ姿も可愛いだろうから。
冗談をまったく言わない彼だから、続けて言ったこの言葉ももちろん本心だ。
だから私はこういうとき、少し反応に困ってしまう。
他の人に言われたときのように上手く流せないし…何より、好きな人に言われると、やっぱり少し恥ずかしい。

「…まあ、私は何を着ても似合うからね」

なんて言ってとりあえずはごまかしてみたけど、もしかしたら顔とか少し赤くなってるかもしれない。
気づかれていなければいいんだけど。


しばらくして、注文したジャスミンティーのセットが運ばれてきた。
うん、やっぱりすごく良い香り。
私は充分に香りを楽しんだ後、そっとカップを持ち上げ、最初の一口を飲んだ。
すると口の中に、普段飲むよりも濃い…それなのに、すごく爽やかな風味が広がった。

「やっぱりこの爽やかさがいいよね。落ち着くし、癒される」
私はそう呟きながら、さっき終えたばかりの仕事について考える。

社長秘書、なんて響きはいいけれど大変な仕事だ。
受付事務をやっていた頃よりずっと忙しくて、ずっと色々なことに気を遣わなきゃいけなくて、ずっと難しい。

だからこそ、私にとって仕事後のジャスミンティーは欠かせない癒しだ。
どんなに大変なことも今だけは忘れて、心からリラックスできる。
だからもう何年もずっと、仕事後にペットボトルのジャスミンティーを飲む習慣がついていたけれど…お店で飲む本格的なジャスミンティーは、やっぱり格別だ。

そう思いながら、私は少しの間、お店の雰囲気とジャスミンティーを楽しんだ。


「あれ? 何これ」

セットのタルトを食べ終え、ジャスミンティーもあと一口でなくなるというところで、私はセットのトレーの端に小さな包み紙があることに気がついた。
何だろう?砂糖でもないし、タルトにも最初からソースがかかっていたし…。

よくわからないまま、とりあえず、と包み紙を開いてみると、中からコロン、とダイヤのついた指輪が飛び出してきた。

「…え?」

私が状況を飲み込めずにいると、向かいの席にいる圭一が、静かに「万理華」と声をかけてきた。

「…圭一、これ」
「お祝いのプレゼントで、僕の気持ち。受け取って欲しい」
「それって、どういう」
「僕と、結婚して下さい」

どういう意味で言ってるの?
そう尋ねようとしたら、言い切る前に答えが返ってきた。

初めてのカフェで、突然のプロポーズ。
映画やドラマではよく見るシーンだけど、まさか実際にこんなプロポーズをされるなんて思っていなかった私は、驚いて声が出なかった。
とにかくびっくりして…でも、真面目な彼が冗談でこんなこと、するわけなくて。

圭一は、ずっと私を支えてくれた、大切な人だ。
受付事務の仕事をしていたとき、私は自分に自信を持てなかった。
自分の仕事を、お客様の案内や電話を取り次いでいくだけの毎日で、実力を評価されることはない仕事だと思っていたから。

でも、圭一だけは、受付事務の仕事をしていることを褒めてくれた。
たくさんの人と関わる大変な仕事を続けられているんだから、自信を持っていいって言ってくれた。
私は真面目な彼の言葉に、愛情に、たくさん救われて…そのおかげで頑張って転職することができた。
…だから。

「…よろしく、お願いします」

私を支えてくれる彼と、これからは支え合って生きていきたい。

「ありがとう、万理華。
俺、これからもずっと、君に尽くすから。前に進んでいく君を、隣で支え続けるから」

私が返事をすると、圭一は止める間もなく席から立ってひざまずいた。
私の手を取り、薬指に指輪を通す。
彼の真剣さが、やっぱり私は恥ずかしくて…でもそれ以上に、嬉しいし、愛しいと思った。

jasmine ゆびわ言葉 ®: 愛しきひと

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