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Ring Story

FULL MOON ゆびわ言葉 ®: 満たされた未来

2019.09.30

某外資系企業に務めて9年。
実力主義の世界でマネージャーを任されるくらいには必死に仕事をこなしてきたし、地位に見合った貯金もある。
一緒にランチやスイーツを食べに行く友達もいるし、一人で楽しめる趣味もある。
金・地位・友人・趣味、全てを持った”満たされた人生”…である筈なのに、何故かいつも、私の心は満たされていなかった。

ある日の夜、私は一人行きつけの居酒屋に駆け込んだ。
焼酎のロックを、水のように何杯か流し込む。
その店はいつもたくさんのグループ客で賑わっていて騒がしい。だから、カウンターの隅っこで一人酒をガブガブ飲む女がいても、その女が泣きながら「なんで、なんでなの」と呪詛のように呟いていても、気に留める人は誰もいない。
そしてそれは、私にとってとても有難いことだった。

パートナーに振られてヤケ酒なんて、他人から見ればよくあることで、”満たされた人生”と引き換えだと思えば大した問題じゃないのかもしれない。
でも、1回ならともかく何回も続けば傷は深くなるし、煽る酒の量も増していく。
しかも振る理由が「私が完璧すぎてつらい」って、何なのよ、それは。
表面上そう見えるだけで…本当は、こんなに恋愛下手で甘え下手な、寂しい女だっていうのに。


俺の趣味は筋トレだ。

マッチョになりたいわけじゃない。
ただ、筋トレをしていると心が落ち着くから、努力が目に見える形になるのが嬉しいから…そんな理由で続けているだけで、そこに大した目的も目標もなかった。

仕事は落ち着いていて、バカやれる友達も何人かいて、割と人生充実している方だと思う。
でも、何か物足りなさを感じていた。

そんな時に、偶然立ち寄った居酒屋で、瑠美(るみ)に出会った。
元々、瑠美とは顔見知りだった。といっても、同じマンションに住んでいるというだけで、たまにゴミ出しの時に顔を合わせるだけの関係だったけど。

外見も立ち姿も綺麗で、何でもできそうな印象があったその人が、カウンター席の隅で泣いていた。

「なんで…なんで上手くいかないんだろう。
この先も上手くいかないって思っちゃうんだろう」

なんで、と呟き続けながら物凄いペースで酒を飲み続けている。

何があったかはわからないけど、多分声をかけちゃいけない場面だろうと思い、俺は黙って離れた席に座った。
しかし、俺が飲み物を注文しているうちに彼女の体が大きく傾いた。店員さんが駆け寄り声をかけるが、しっかり受け答えできていない。

俺は迷った末に声をかけ、立ち上がることもやっとな瑠美を背負ってマンションに戻り、彼女を部屋まで送り届けた。
月が綺麗な夜だった。


パートナーに振られて歩けないくらいヤケ酒し、同じマンションに住んでいる他人に介抱される…そんな、これまでの人生の中で一番恥ずかしい経験をしたのも、もう5年前のことだ。

もう、居酒屋に行っても以前のように悪酔いはしなくなった。
今はそうなる前に、止めて支えてくれる人がいるから。

「お待たせ。今何杯目?」
「まだ2杯目だから大丈夫。昌宏(まさひろ)は何飲む?」
「んー、どうしよっかな」

たまには外で飲みたいね、という話になった時、私達の頭に真っ先に浮かんだのは、付き合うきっかけになった居酒屋だった。
平日だったので、仕事後に待ち合わせをした。席は勿論、あの時のカウンター席だ。

本当は全然完璧なんかじゃない私を、理解して受け止めてくれる人が欲しかった。
そんな私の願いを、5年前の満月の夜に、私を背負って家まで送ってくれた人が叶えてくれた。

ずっと満たされなかった心の隙間を、今は彼が満たしてくれる。


今は妻となった瑠美と手を繋いで店を出た。
5年前に俺達を照らしていた満月は、今は俺達の薬指に収まっている。

介抱した翌週、お礼代わりに奢ってもらった酒の席で、瑠美は自分を理解してくれる人、甘えられる人が欲しかったのだと言った。
ずっと”綺麗”だと思っていた瑠美が”可愛らしい”女性に映った時、俺はずっと、誰かに甘えて欲しかったのだと気がついた。
目的なく続けていた筋トレで身についた力を、これからは瑠美を守るための力にしたいと思った。

2本重ねると満月になる「半月」をイメージした結婚指輪は、まさに俺達のようだと思う。
片方だけでも…半月だけでも、夜を照らすことはできる。
でも、2人ならもっと明るく、夜を満たせる。

「やっぱり、月が出てると明るいね」

月明かりに照らされた夜道を2人で歩いていると、やがてマンションが見えてきた。
5年前に住んでいた部屋より一回り広い、俺達2人の家が見えてきた。

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