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Ring Story

Anniversary ゆびわ言葉 ®︎: 共に時を刻む

2019.03.30

どんな日にも〆切はやって来て、そして〆切までに原稿を仕上げるのが私達漫画家の使命だ。
だから日付が変わり結婚記念日が来ても、私達は黙々と漫画を描き続ける。

「ふー…やっと終わった」

明け方になりようやく原稿が完成したので、私はその原稿を念のためもう一度チェックした後、担当さんに送る。
今日中に終われば大丈夫なものだから、担当さんが起きて待っていることはまずない。
返信も来ないし、寝ているのだろう。


『今日は結婚記念日だから、一日空けておいてほしい。』

直接そう言ったわけではないけれど、一緒に出かけたいから空けておいてほしい、と夫に伝えると、夫も「わかった」と言ってくれた。
だから、今日は2人とも休みにして、ゆっくりデートでもしようと思っていた。
でも、一旦詰まると仕事はなかなか進まず…昨日で終わらせる予定だったのに、結局朝までかかってしまった。
そしてそれは、夫も同じようだった。

「…まだやってる」

夫の仕事部屋をちらりと覗くと、夫はまだ起きていて、原稿に集中していた。
こういうときは、もちろん話しかけない。代わりに台所に行って、私はいつものおにぎりを作る。

片手で食べられて、お腹が満たせるものといえばおにぎりだ。
私はそんな、原稿のお供に最適なおにぎりを食べやすいサイズで2つほど作り、お茶と一緒に持っていく。

おにぎりの具は、夫は鮭マヨ、私は鮭バターと決まっている。
同じ鮭おにぎりが好きなのに、互いにこれだけは絶対に譲らない。
マヨネーズなんて私からしたら論外だ。味が濃すぎるし、食感も苦手だし…。
でも夫は濃い味だから良いらしい。しかも鮭マヨだと思って食べたのが鮭バターだったという経験から、鮭バターは嫌いとのこと。
醤油の味が引き立って美味しいのにな、鮭バター…。
私達の好みは合うようで、どこか合わないことが多い。

例えば、漫画もそうだ。
私達は2人とも漫画家だけど、描いているジャンルは全然違う。
夫はロボットが好きでいつもロボット漫画を描いているけど、私は恋愛ものばかり描いている。
夫は絵のクオリティーやロボットの活躍を重視して描くけど、私は物語やキャラクター、人間関係を重視して描く。

同じようで全然違う。
そのせいで、結婚指輪を選ぶときも少し揉めた。


結婚指輪はお揃い感のあるものにしよう、という意見が一致し指輪を見に行ったところまでは良かったけれど、肝心のデザインの好みが全く合わなかった。
私が気に入れば夫が気に入らず、夫が気に入れば私が気に入らない。
そんな状況が続き、選ぶのにかなり時間がかかった。

こういうとき、普段なら私が諦めるけど、結婚指輪は一生身につけるものだし妥協したくない。
休みを合わせて何日もお店を見て回り、ようやく出会ったのが『Anniversary』だった。

『Anniversary』は7通りのデザインから好みのデザインを選べる指輪で、『共に時を刻む』というゆびわ言葉の通り、全て”刻み”の加工がついているのが特徴の指輪だ。
アンティークみたいな可愛いものからシンプルなものまで、デザインが幅広くて、でも”刻み”というお揃い感があるところが2人とも気に入った。
指輪に花言葉のような『ゆびわ言葉』がついているというのも素敵だし、出会った瞬間に探していたのはこれだと思った。
それと同時に、妥協せずに探し続けて、本当に良かったと思った。

苦労して選んだ指輪は、今もお互い、左手の薬指にしっかりつけて仕事をしている。
アイデアが煮詰まったときも、この指輪を見れば気分が上がるし元気をもらえるので、そういう意味でも納得いくものを買って良かったと思う。


「おにぎり、置いとくね」

夫の元におにぎりとお茶を届け、私は寝室に向かう。
2人それぞれの作業部屋とは別に、この家には夫婦の寝室がある。
…とはいえ、時間が合うことはほとんどないから、大抵1人で寝るし、仮眠で済ませてしまうことも多いのであまり使われていないんだけど。

でも〆切もないし、朝までまだ時間があるから、たまにはベッドで寝よう。
そうしてベッドに横になると、あっという間に睡魔が訪れ、私の意識を持っていってしまった。


「ん…」

目覚めると、手に何か温かいものが触れた。
夫の腕だった。
隣を見てみると、夫が布団もかけずに眠っていた。

「…お疲れ様」

起こすのも悪いので、私は夫に布団をかけ、そっと作業部屋に戻る。

うーん、また時間が合わないな。
私達は好みだけでなく、時間も合うようで合わないことが多い。
今日みたいに、起きたら夫が寝てしまっていることもよくある。

「…そうだ、イラストでも描こうかな」

夫に『いつもありがとう』の気持ちを込めてイラストを描こう。
ふとそんなことを思いついた私は、再び机に向かい、執筆に使っているタブレットのスイッチを入れる。

面と向き合って会話することも、一緒に眠ることもない夫婦生活なんて、冷めていると思われるかもしれない。
でも、私に漫画の描き方を教えてくれたのは夫で、誰より私の仕事を応援してくれているのは夫なのだ。
だから、家事よりも仕事を優先させてくれるし、手の込んだ料理でも何でもないおにぎりを、毎回美味しいと言って食べてくれる。
いつも影ながら私を支え続けてくれる夫には、本当に感謝しかない。

「…あれ?」

だから、今日という記念日に、彼の漫画に出てくるキャラクターのイラストを描いてプレゼントしよう。
そう思いタブレットを開くと、夫から一通のメッセージが届いていた。

「…あ」

そこには、今日の日付と、『いつもありがとう』の文字。
それから、私の漫画に出てくるキャラクターが描かれたイラストが添えられていた。

「…なんだ、」

好きなものもタイミングも合わないけど、考えていることは同じだったんだ。

嬉しくなって夫の顔を見に行くと、目を覚ました夫が寝ぼけ声で私に「おはよう」と言った。

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