色と柄で魅せる華やかな「色打掛」

伝統的な純白の和装「白無垢」とは反対に、鮮やかな色と柄が織りなす華やかさが魅力の「色打掛」。古典的な赤から優しい淡色まで色彩豊かな布地には、それぞれ縁起物の鶴や亀、季節の草花といった美しい絵柄の物語が広がり、数ある中から理想の一着を選び出すのは簡単ではありません。

ここでは、色打掛を選ぶ際のポイントについてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
白無垢の歴史については、こちらの記事でご紹介しています。

・「白無垢」の歴史。角隠しの逸話と、色打掛との取り合わせの意味

色打掛の選び方

豊富な色とデザインの組み合わせによって、様々な表情を見せる色打掛。古典的な赤の地といっても、淡いピンクが入れば可愛らしく、黒が入ればシックに。一方、地に淡い黄色や水色、緑の優しいパステルカラーを選べば優美にと、それぞれ異なります。

また、伝統的な絵柄である鶴や亀、鳳凰の絵柄が金銀糸で描かれたクラシカルな絵柄に対し、花模様はモダンレトロな雰囲気。そして絵柄がより大きいものはゴージャスに、小さいものは控えめで上品にと、絵柄のデザインや大きさも見た目の印象を大きく左右します。

こうした特徴に加え、知っておきたいのがその人に合った選び方。例えば、長身の方は大柄なデザイン、小柄な方は小ぶりなデザインを選ぶことで、スタイルに合ったバランス良い着こなしが叶います。さらに、ご自分の肌のトーンにもっとも馴染む色を選ぶことも、花嫁の美しさを引き出す大切なポイントです。

白無垢から着替える以外の「色打掛」の楽しみ方

古くからの伝統に触れ、背筋がぴんと伸びる白無垢。その神聖な「白」から色打掛の鮮やかさに染まる和の移り変わりも魅力的ですが、ドレスからお色直しで色打掛へ、という楽しみ方もおすすめです。

女性らしさを引き立ててくれるドレスの柔らかいシルエットと艶やかな和の装い、全く異なるけれどどちらも美しい、その両方を楽しめるのは花嫁だけの特権。一度きりの舞台で誰よりも輝く幸せな姿を思い浮かべながら、お好きな衣装の組み合わせ、理想の色打掛をぜひ選んでみて下さい。

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