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Little LEAF ゆびわ言葉 ®︎: ふたり一緒に

2019.12.18

病気で片足を失くしちまった俺は、齢70にして介護施設に行くことになった。

家族に邪魔者扱いされたわけじゃない。女房は俺を一生懸命世話してくれたし、一緒に住む息子夫婦も協力してくれた。
ただ、息子たちには仕事があったし、決して丈夫とは言えない女房が一人でトイレにも風呂にも行けない俺を毎日支え続けるのは難しかった。
そんな状況を見てきたし知っていたから、施設に行くことに抵抗はなかった。寧ろ、家族の負担になるくらいなら施設に世話になりたいと思っていた。

施設で俺をサポートをしてくれることになったのは、内藤博孝(ないとうひろたか)という、孫と同い年くらいの若い男子だった。
今時の子らしく、おどおどしていてもごもご喋る。一昔前なら男ならシャキッとしろと怒鳴っていたところだが、今はそういうことは言わない。
年を取り、病気をして、人の大切さがよくわかったから。
今は自分じゃ何もできないから、文句を言わず世話してくれる人間というだけで有難い。


ある日、ゆっくりすぎるほどゆっくり丁寧に風呂を手伝ってくれる博孝に俺は言った。

「そんなゆっくり丁寧にやらんでいいよ、多少雑でもきれいになりゃいいから」
「え、でも…」
「いいっていいって。もし誰かに怒られたら、『俺が雑でいいって言った』って言いな」
「…は、はい…」

今時の子はおどおどしているが、丁寧で優しい。
博孝の動きは俺がそう言ったことで多少雑にはなったものの、それでもまだ、家族やその辺の人が世話をしてくれるときよりだいぶ丁寧だ。
こういうところを見ると、ただ仕事としてやってるんじゃなく、ちゃんと入居者を支えようとしてくれているんだというのが伝わってくる。

「ところで、博孝はいくつ?」
「22です。
…すみません。まだ職員になったばかりなので、色々不慣れで…」
「いや、謝んなくていいって。文句言うために聞いたわけじゃないから。
…いいんだよ、まだ若いんだし、ゆっくり成長していけば」
「あ、ありがとうございます…」
「ま、俺を練習台だと思って頑張んな」

萎縮する博孝の肩をぽんと叩いていると、あることを思い出した。

「…そうか、22ってことは…本当に孫と同い年か」
「お孫さん、ですか?」
「ああ、あんたと同じ恥ずかしがり屋だけど、優しいいい子でなあ。
ここに来る前までは、よく色々手伝ってくれたもんだけど…もう、しばらく会ってねえなあ」
「…そうなんですか」
「ま、若い子は忙しいからねえ。俺みたいな年寄りと違って」

俺が自虐を込めてそう言うと、博孝はどう返事したらいいかわからない、という風に眉をひそめた。


そんな話をしてから一ヶ月程経ったある日。
ずっと会っていなかった孫娘が、俺の顔を見に施設にやって来た。

「おじいちゃん」
「おう、明日美(あすみ)。久しぶりだな、元気だったか?」
「うん。おじいちゃんは?」
「元気だよ。ちゃんと毎日この兄ちゃんに世話してもらってるから」

横にいる博孝を指差しながらそう言うと、博孝は「内藤です。よろしくお願いします」と控えめに挨拶した。

「前に話したろ、同い年の孫がいるって。その孫娘だ」

博孝に明日美を紹介すると、明日美が少し驚いて「同い年?」と言った。

「ああ、明日美と同い年だよ、博孝は」
「あ、はい…そうみたいです」
「…そうなんですか。
あ、えっと、岡本明日美です。よろしくお願いします」

明日美がそう挨拶すると、博孝は会釈をして、「あ、じゃあ僕、席を外しますね。何かあったら呼んでください」と言った。
それから明日美と色々話した。でも明日美はどこか上の空で、違うことを考えているみたいだった。


足が動かない俺には、外のことはよくわからない。

だから、何があったかはわからない。
だが、博孝と明日美が出会ったあの日から、2人は明らかに変わった。

明日美の変化はわかりやすく、これまでほぼ姿を見せなかったのに、頻繁に施設に顔を出すようになった。
特に用事があるわけじゃなく、簡単な世話以外は、ほぼ喋っているだけだ。でも、昔のよく懐いていた明日美が帰ってきてくれたみたいで嬉しかった。

博孝はあのおどおどした感じがなくなり、俺と話すときもちゃんと俺の目を見て話すようになった。
あんまり急に変わるもんだから、ついびっくりして聞いちまった。
「何かあったのか?」って。

「…いや、実は、明日美さんと初めて会った日、明日美さんに感謝されて」
「感謝?」
「家族の代わりにおじいちゃんの面倒を見てくれて、ありがとうございますって。
…これは本人には言わないでって言われたんですけど、明日美さん、自分や家族が面倒を見きれなくて勲さんを施設に預けたことを、ずっと後悔していたらしくて。
だから、預けることで楽だと感じている自分も許せなかったみたいで…。
でも、自分と同い年の僕がお世話を担当していると知って、やっぱり自分ももう一度、勲さんの介護と向き合おうと決意したみたいです」
「…明日美は、そんなことを思ってたのか」
「それを聞いて、僕の方もびっくりしちゃって。僕だって、全然勲さんと向き合ったり、話せたりしてなかったのに…。
あそこまで感謝されたら、僕も頑張るしかないって思って」
「なるほどなあ。逃げられなくなったわけだ」
「…はい」

相変わらず萎縮する、でもしっかり俺に顔を向けるようになった博孝の肩を、俺はぽんと叩く。

「いいヤツだなあ、あんたは」
「…え?」
「気にする必要なんかないのに、わざわざ明日美のために頑張ってくれるなんて。
…全く、あんたみたいな真面目で正直なヤツが、婿に来てくれりゃいいのになあ」
「ええ?」
「いいや、何でもない」

一瞬そんな将来を考えたけどやめた。
まだ嫁入りには早いし、それに、時間のある今のうちに明日美の顔をたくさん見ていたい。
ま、生きてるうちにひ孫の顔を見たいという本音も、なくはないけども。


俺が一瞬想像してやめた将来は、それからたった半年後に叶うことになった。
ある日突然、博孝と明日美から結婚すると報告を受けた俺は、文字通り腰を抜かして倒れ込んだ。

「おじいちゃん、大丈夫!?」
「あ、ああ…」

いくら外のことがわからないとはいえ、そんな関係になってるなんて、全く知らなかったし気づかなかった。
俺を起こした明日美がいきさつなんかを説明してくれているが、全然耳に入ってこない。

「…というわけで…って、おじいちゃん、聞いてる?」
「ああ、ああ…」
「…まあいっか。
えっと、それで、結婚指輪は葉っぱがモチーフのものにしたの。
初めてここでおじいちゃんと博孝に会ったとき…ここから見た庭の木の葉っぱが、印象的だったから」

そう言われて庭を見ると、木々の葉が真っ赤に色づいていた。

「…すっかり色づいたなあ」

あの頃は青葉だったこの木の葉も、2人も。
いつの間にか成長して、いつの間にか俺の周りの景色を変えてくれていた。
年寄りにはもう追いつけない速さで。

「それにしても、驚いた。博孝が本当に婿になるなんて」
「…すみません。本気にしちゃって」

こんなときでも謝る博孝に、俺はワハハと声を上げて笑ってしまう。

まったく、本当によかった。
大事な孫娘の結婚相手が、こんな馬鹿真面目ないい男で。

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