Ring Story「ゆびわ言葉®」で繋がる愛の物語をAFFLUX(アフラックス)でチェック!
ブライダルリング専門店の一角に、ひときわ目立つ真紅のショーケースがある。
そのショーケースの中で輝くのは、プラチナやゴールドの眩い輝き。
“しあわせ彩る”『Aya』。
“運命の恋”『Gateau d’amour』…。
一つ一つにゆびわ言葉が散りばめられた指輪に、目を奪われる。
「綺麗…!」
見たい指輪があったらリストアップしておいて、と言われて調べた時に見つけて、気になっていたブランド。
それが、『AFFLUX』だ。
「へー、全部の指輪に『ゆびわ言葉』がついてるんだ」
「そうなの、他にも”思いやり”とか、”共に歩む”とか、素敵な意味が込められた指輪がたくさんあって…」
「いいね、こういうの。俺達にぴったりのゆびわ言葉とか見つかればいいな」
「うん!」
婚約者である彼もゆびわ言葉を気に入ってくれたみたいで、2人でゆびわ言葉を見ながら自分達に合う指輪を探した。
彼…近藤孝人(こんどう たかひと)は、同じ中学で働く社会科教師だ。
家庭科の教員免許を取って3年…初めて教鞭を取れることになった中学校で、私は2年生のクラスの副担任を任された。その任されたクラスの担任だったのが、孝人だった。
初めての授業に、副担任としての業務…わからないことだらけだった私を、孝人は優しく支えてくれた。
そんな彼に惹かれ、交際を始めて1年半…バラの花束と共にプロポーズされ、一緒に指輪を見ようとここにやってきた。
「はぁ…素敵。本物の指輪ってやっぱりすごい…」
プロポーズされてから、どんな指輪がいいか色々調べた。
だから指輪の写真はいくつも見たけど、やっぱり、写真で見るのと実際に見るのは全然違う。
紹介されていた指輪がどれもこれも、一段とキラキラ輝いて見える。
ああ、本当に私、結婚するんだ…。
「マリッジリングでしたら、こちらもおすすめですよ」
2人で結婚指輪のコーナーを見ていると、お店の人がそう声をかけてくれた。
紹介されたのは、まるで2本の指輪が1つにくっついているような、不思議なデザインの指輪だった。
「…『Air』?」
「はい。2本の線が入っているのが特徴の指輪なんですが、太い方の線は男性、細い方の線は女性をそれぞれ表しているんです」
「へー…」
「『身も心も寄り添えるふたりでいられますように。』
そんな思いを込めて、2本の線が寄り添うように並ぶデザインになっているんです」
「なるほど…」
指輪を見ながら、私は昔、孝人がかけてくれた言葉を思い出す。
まだ、私と孝人が付き合い始める前のこと。
授業の準備で遅くまで残っていると、孝人(当時は近藤先生と呼んでいた)が「今井先生も食べましょう」と言ってお弁当を買ってきてくれた。
ありがたいけど時間がないから、と断ると、「俺も手伝いますから、まずはちゃんと食べましょう」と作業を無理やり中断させた。
担任で部活動の顧問もやっている彼の方が絶対忙しいのに、彼はその後、本当に手伝ってくれた。
「…っ、すみません…」
ありがたさより申し訳なさが勝ってしまって…自分の不甲斐なさが悔しくなってしまって、私は思わず泣いてしまった。
一生懸命頑張っているつもりなのに、何一つ上手くいかない。授業も、子ども達との関係も。
「どうして、私は近藤先生みたいに上手くできないんですかね…」
泣いたはずみで相談した。一生懸命準備して授業をしても、子ども達がなかなか聞いてくれず、つい怒ってしまうことを。
孝人は滅多に怒らない上に、子ども達が自ら積極的に授業に参加してくれると評判だ。担任としての評価も高いし、私とは違う。
「俺にも、できないことはいっぱいありますよ」
でも、孝人はその時、そんなことを言った。
「今井先生とは逆で、俺はきっちり計画を立てて授業をやっていくのが苦手だし、授業の進行は半ば子ども達任せなんです。教室の暖房消すの忘れたり、通知表のコメントを他の子のと書き間違えて、慌てて直したりもするし…」
「…そ、そうなんですか?」
「ええ。そんな雑な俺に比べて、今井先生は一生懸命で、細かいところによく気が付きますよね。いつも暖房消してくれるし、子ども達の表情もよく見てて、具合悪い子とかにさりげなく声をかけてくれる。
今の授業は上手くいってないかもしれないけど、俺にできないことを、今井先生はたくさんできるんです」
「…そう、ですかね…」
「そう。だから、2人で助け合ってやっていけばいいんです。足りないところは補い合って、学べるところは学び合ってやってきましょう。2人がかりで良いクラスにするために、2人教師がいるんです」
太い方は男性、細い方は女性…それを自分達に当てはめると、すごく納得する。
しっかりとした技術や考えで私を支えてくれる孝人と、まだまだ未熟だけど、未熟なりに彼を支える私。互いに互いを尊敬し合い、肩を並べて歩くことで、一緒にクラスを作ってきた。
そして、プライベートでも。
互いに尊敬し合い、互いの気持ちに寄り添うことで、今日まで幸せに過ごすことができた。
「…うん」
そう考えると、この”寄り添うふたり”というゆびわ言葉を持つ、『Air』は…。
「私達に、ぴったりの指輪かもしれない」
そう思い試着してみると、大きめの指輪だけど着け心地が良くていいな、と思った。
なんだか、この指輪に呼ばれているような気がした。
その後、他のブランドの指輪も色々見たけれど、『Air』以上に気に入ったものは見つからなかった。
「じゃあ、『Air』にしようか」
喫茶店で隣の席に座り、メモを見ながら話し合った。
最終的に、2人でマルをつけた、『Air』の指輪を買うことに決めた。
夫婦になる私達が、2人で選んだ最初のもの。きっとこれからも、たくさん悩み、悩んだ末に何かを選び取ることがあるだろう。
でもその時も、今みたいに2人で考え、結論を出していきたい。いつも互いに寄り添い、互いに支え合って生きていきたい。
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