Ring Story「ゆびわ言葉®」で繋がる愛の物語をAFFLUX(アフラックス)でチェック!
「これからもずっと一緒にいたいから。
僕と、結婚してください」
イルミネーション輝くクリスマスイブ。
俺は彼女への誕生日プレゼントに、バラの花束を差し出した。
「…ほんとに…?」
彼女の瞳は潤んでいる。
顔を手で覆い、今にも溢れだしそうな涙をぬぐうと、彼女は「はい」と何度も頷きながら返事をした。
彼女が22歳の誕生日を迎えた日でもある、2008年12月24日。
その日俺たちは、永遠の愛を誓い合った。
後日、共に指輪を買いに行き、エタニティリングを贈ることで指輪でも誓った。
これから先、夫婦として共に歩んでいくことを。
それから10年後。
気付けば2018年もあっという間に終わりを迎えようとしている。
師走は仕事が忙しいのは勿論、忘年会のような付き合いのイベントもある。
10年前は飲んで騒ぐのも楽しかったが、俺ももう35歳だ。
一次会で早々に帰ろうと思いながら、乾杯のために頼んだビールを流し込む。
一次会に出るだけでも、帰れるのは21時過ぎだ。
既に息子は寝てしまっているかもしれないと思いつつ、少しでも早く帰れるよう、こっそり荷物を近くに置いておく。
何せ、21時台に帰れるのは久しぶりだ。残業が多く、普段はほぼ22時過ぎに帰宅している。
「畑さんって結婚して何年になるんですか?」
「…来月で10年かな」
だから、酔った後輩たちの言葉も適当にかわしたいと思っていたが、聞かれるとつい真剣に答えてしまう。
「えー、すごい! プロポーズとかどんな感じだったんですか?」
「10年経ったら、関係とか冷めないんですか?」
帰る時間の都合で会話する時間は長くないが、冷めてはいない。
子どもの顔も見るし、必要な話し合いもちゃんとしていると思う。
「えー、でも、奥さん寂しがってないですか?
先輩、毎晩遅くまで残ってるし」
俺が考えた通りに返答すると、後輩たちは再び無邪気に、聞かれる側が不安になるような質問をしてくる。
寂しがってはいないと思うが…。
「クリスマスに、ちょっといいプレゼントとかあげたらどうですか?」
「おー! 結婚10年目だし、指輪とか?」
「それいい! 素敵!」
そういえば、最近あまり笑顔を見かけない気がする。
「改めて奥さんに愛してるって言うチャンスですよ!」
「どうですか、先輩?」
…なんだか不安になってきた。
「…やるか」
思わずそう呟くと、「おおー!!!」と後輩たちが勝手に盛り上がった。
妻の誕生日でもあるし、指輪を贈るのもいいだろう…。
「応援してます!!!先輩!!!」等と迫ってくる後輩たちを無視しながらそんなことを考えていると、ふと、あることを疑問に思った。
「……あれ?」
そういえば、婚約指輪としてプレゼントしたエタニティリングを妻は全然つけていない気がする。
あんなに喜んでいたのに…。一体何故だろう。
帰宅し、既に眠ってしまっていた息子の寝顔を見た後、さりげなく妻にエタニティリングをどうしたのか聞いてみた。
妻は「どうしたの、突然」と言いつつ、「ごめん、話してなかったんだけど…」と理由を話し始めた。
「実は、妊娠したときにサイズが合わなくなっちゃって、外しちゃったの。こういうのってサイズ直しできないし」
「買い直すか?」
「ううん、いい。
またサイズが合わなくなったら困るし、ダイヤが取れたりするのも心配だし…」
妻はそう断った後、「でも、気にしてくれてありがとう」と言って少し笑った。
僅かにだが久しぶりに見た妻の笑顔に、俺は何とかできないか考えようと思った。
『クリスマスイブが誕生日って、なんか損した気分になるんだよね。プレゼント一回しかもらえないし』
2008年のクリスマスイブ、俺はそう言う彼女のために、二つのプレゼントを用意した。
一つ目は、真っ赤なバラの花束。そしてもう一つは、次の日一緒に買いに行ったエタニティリング。
…あれから10年が過ぎたけど、10年後の今日、俺はもう一度同じことをやろうと思った。
「真里亜」
当日の朝、俺は妻の名前を呼ぶ。
『クリスマスが誕生日な上に、名前がマリアなんて』と彼女は嫌がっていたけど、俺にとっては最も大切で愛しい名前だ。
「誕生日おめでとう」
あの頃より更に本数を増やしたバラの花束を渡すと、真里亜は驚き、目を見開いた。
「…!」
「…それから、もう一つのプレゼントだけど」
そう言って俺は、プリントアウトした紙を彼女に差し出す。
「このAFFLUXっていうところの、ハーフエタニティリングなんてどうかな? サイズ直しも、ダイヤの留め直しもできるみたいなんだ」
真里亜は驚いた表情のまま、受け取った紙に書かれていた文字を隅から隅まで読み、俺の顔を見上げる。
俺がひとつ頷くと、そこでやっと嬉しさがこみ上げてきたようで、顔をくしゃくしゃにして笑ってくれた。
「…ありがとう。本当はずっと、またつけたいって思っていたの」
「少しだけママとデートしてくる」
そう言って息子を実家の母に預け、二人きりで指輪を買いに行った。
「ねえ、あなた」
「ん?」
「もう何年も、二人きりでデートなんてできてなかったでしょ?
お互い忙しいし、しょうがないって思ってたけど…やっぱり私、寂しかった」
「マリア…」
「ねえ、今日だけまた、あなたに…祐介に、甘えてもいい?」
「…ああ」
今日だけと言わず、明日も明後日もいつまでも側にいて、君を愛そう。
俺はこれからプレゼントするハーフエタニティリングで、そんな”永遠の愛”をもう一度、愛する妻に誓おうと思った。
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