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Ring Story

Mermaid ゆびわ言葉 ®: 永遠の美

2018.09.30

結婚して3年が経ったある日のこと。
職場結婚した俺と妻の万里奈は、初めて夫婦で後輩の結婚式に出席した。

教会で行われた後輩の結婚式は、俺達が結婚した時と同じように進行した。
一つだけ違ったのは、指輪の交換があったこと。
俺達夫婦は、指輪の交換をしなかった。結婚指輪を買わなかったからだ。

「買わなくていいよ。結婚指輪って結構高いし、多分、式のとき以外つけないから」

最初にそう言ったのは妻だった。本当にそれでいいのか何度も確認したけれど、「どうせ買うなら、もっと実用的なものを買おうよ」の一点張りだったので、結局、指輪の代わりにペアの時計を購入した。

そんな妻だったけれど、後輩の指輪交換の時にふと横顔を見てみると、どこか浮かない表情をしていた。
望まなかったはずだけど…本当は、無理やりにでも指輪を買った方が良かったのだろうか。


「…やっぱり、欲しかったなあ」

後輩の結婚式の指輪交換を見て、そんなことを思った。

元々いらないと言ったのは私の方だ。
だから、今更こんなことを言っても仕方ないけど…でも、本当は、お揃いの指輪をつけてみたかった。
あーあ、それなのに、何で意地張っていらないなんて言っちゃったんだろう…。

「…怖かったから、だろうなあ」

結婚したとき、私は既に35歳だった。

自慢じゃないけど、昔から美人で通っていたし、異性にもモテていた方だ。
だから、すぐに結婚できると思っていた。

でも、実際は、皆美人との交際を楽しんでいただけで、結婚なんて考えていなかった。
そうこうしているうちに、気付けば34歳。
あと1年経てば、アラサーどころか、アラフォーの仲間入りになってしまう…そう考えたとき、このままじゃ行き遅れる、と急に怖くなった。

だから、職場の別部署のマネージャーである今の夫にプロポーズされたとき、この手を絶対に離してはいけないと思った。
結婚指輪なんて我儘言わずに、彼にとっても意味のあるものをセットで買おうと思った。

結婚指輪ひとつで気持ちが変わるような人じゃないって、頭では分かっていたけど…。
それでもそのときはどうしても怖くて、意地を張って断ってしまったのだった。


「…やっぱり、おかしい」

後輩の結婚式から帰宅してもまだ、妻の横顔が頭から離れない。
あれは、大事なことを隠している時の顔だ。

いつも強がって、本当のことを隠して…その実努力家で、そんな姿を見せず頑張る、妻のことが好きだけれど。
でも、ずっと心配だった。強いからこそ、ある日ぱっきり折れてしまいそうで、怖かった。

だから守りたかったし、守ろうと決めた。
表も裏も、強いところも弱いところも…妻の全てを愛しているから。


「万里奈、俺に何か隠し事してない?」

次の週末、夫が急にそんなことを言いだした。
身に覚えのない私は「何もないよ」と答えたものの、何故か夫の疑念は晴れない。

「嘘だ。俺に隠れて、何か美味しいもの食べたりしたんだろ」
「食べてない」
「じゃあ、一緒に見ようって言って録画してた映画一人で見たとか」
「見てないって」
「間違って録画消しちゃったとか」
「ないない」
「じゃあ、実は結婚指輪が欲しいとか」
「……!」

不意を突いた質問に、つい言葉が詰まる。
何で知ってるの、って、顔に出てたと思う。

「やっぱり」

夫は私の手をぐい、と引っ張って、「買いに行こう」と言った。

「万里奈がそんな顔してるの、嫌だから」

反論する間もなく、ジュエリーショップに連れて行かれた。


人魚が尾を合わせている姿をイメージしたという『Mermaid』の指輪を試着した万里奈は、いつにも増して美しかった。
試着した左手をくるくる回しているときの表情は、とても嬉しそうで、連れてきて良かったとほっとした。

しかし、少し経つと、万里奈は急に我に返ったように表情を強張らせ、恐る恐る店のスタッフにこう尋ねた。

「あの、綺麗だし、可愛いとは思うんですけど…。
こういうのって、その、もっと若い人がつけるんじゃないんですか?」

どうやら年齢を気にして、遠慮しているらしい。
どうしてだろう。気にするような年齢でもないし、何よりすごく似合っているのに。

「いえ、若い方に限らず、幅広い年代の方に人気のデザインなんですよ。当店では、セカンドマリッジリングとしてもお勧めさせていただいております」
「…そうなんですか。うーん、でも…」

スタッフの女性の返答を聞いてもなお、妻は遠慮しているようだ。
…それなら、ここが夫の出番というものだろう。

「俺はいいと思うけどなあ」
「え?」
「万里奈は昔も今も綺麗だし、『永遠の美』っていうゆびわ言葉も合ってると思う」
「…!」
「でも、本人の意思が一番大事だから、嫌だったら嫌ってはっきり言って欲しい。俺は、万里奈が心から気に入った指輪をつけたいから」

遠慮しないように、でも自由に選べるように、俺ははっきりとそう告げる。
すると妻が「これがいい」と言うので、「本当に?」と聞き返す。

「うん。…私も、恭輔が気に入ってくれた指輪をつけたいから」

妻が笑顔でそう言ったので、「わかった。これにしよう」と俺も答える。
やっぱり、妻は笑っている姿が一番綺麗だ。

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