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fraisier ゆびわ言葉 ®: 愛され上手

2018.12.24

俺がセンター長として勤務している長崎センターに、「東京本社から派遣された優秀な人材」とかいう、可愛げゼロの部下が入ってきた。

名前は和田一花(わだ いちか)。
初日から「こうした方がいいんじゃないですか?」とかセンター長の俺に意見言うし、勝手に作業手順を自分流にアレンジしはじめるし、しかもそのアレンジしたやり方が実際に成果に繋がり出したから手がつけられない。
数日ずっとそんな調子が続き、頭が痛くなってきた俺はある日の昼、新入りの部下を誰もいない給湯室に呼び出した。

「あのな、意見言うのは大事だけど、まだ早すぎるだろ。
ここにはここの作業や人員配置があって、それに合わせたやり方でやってるんだから、それも知らないお前が…」
「私は、今担当している部署で一番効率的だと思う手順で作業することを提案しただけです。実際効率化されたんですからいいじゃないですか」

はぁ…。
新人らしく鋭い意見を持つ部下に、俺はどう言葉を伝えようか迷う。

仕事っていうのは、目先の数字だけを見るものじゃない。
表面上は上手くいっているように見えても、急な方針転換はチームの士気を下げるし、最悪、チームがバラバラになってしまう。
そしてその綻びは、必ず仕事にも現れる。
例えば、返信待ちの顧客に対し、事情を知らない別の担当者が対応してトラブルに発展するなんてことはよくある話だ。
だからうちでは、協調性を第一としてやっている。その上で、意見を述べていくのが大切で…。

なんて説教してみても、いまいちよくわかってなさそうな顔をする。
…まあ、わからなくもないけどさ。
俺もこいつと同じ24歳くらいの時は似たようなことをやっていた。
もう7年も昔の話だけど。


ある日の昼休み、対応した客の件で少しだけ聞きたいことがあったので、和田一花の姿を探した。
他のメンバーに聞いたところ、彼女は誰のランチの誘いにも乗らず、毎日一人で弁当を食っているらしい。

休憩室の隅っこに姿が見えたので、俺は中に入り声をかけた。
しかし、そこで俺が見たものは…。
言いたいことは全てはっきり言い、重い業務タスクもさらっとこなすクールな彼女が、クールな部分を全てどこかに置き去りにしたような様子で、無邪気に、幸せそうに苺を頬張る姿だった。

「…!」
「…ええっと…」

驚いて、聞きたかったことが頭から飛んでしまった。

「と、突然現れないでください!」

しばらく見つめていると、我に返った和田が怒った。
その慌てながら怒る姿さえも、普段のクールな彼女とはかけ離れていて…正直、可愛い、と思った。

思ってから、いやいや何言ってるんだ俺?と自分でびっくりした。
あんなに可愛げのない部下が可愛く見える、そんなことあり得るわけが…。

「…一体、何の用ですか」

…やっぱり、可愛いかも。

「えーっと…」

すっかり話す内容を忘れてしまった俺は、何か代わりの言葉を探し、「あ」と思いつく。

「そういえば、家に友達の農家からもらった苺あるけど…いる?」

すると、彼女はぱっと目を輝かせて「ど、どこのブランドですか!?」と聞いてきた。
「さちのか」と言うと、「いります!!」と若干食い気味に返事された。
長崎に来てから、長崎でメジャーな苺の一つ「さちのか」にすっかりハマってしまったらしい。
意外な一面を見てしまったと思いつつ、その一面に惹かれた俺は、その日以降、彼女に色々な「苺」をあげるようになった。

約束した農家の苺はもちろん、美味しいと評判の苺大福や苺タルトなど、苺を使ったものを見ると買っていくようになった。
苺につられたのか、彼女の態度は徐々に軟化し、俺はそんな彼女のことが好きになってしまっていた。


幹事が持ち回り制になっている会社の飲み会で俺が幹事になったのは、和田一花が入社して10か月が経った頃だった。
色々調べて、苺酒が美味い店を選んだ。一花は喜び、普段より多く飲んだせいで酔いつぶれてしまった。

家まで送ることになり車に乗せると、彼女は突然泣き出し、長崎センターにやって来た理由について話しはじめた。

「優秀だから、派遣されたんじゃないんです。
本当は、本社から飛ばされてきたんです」

泣き上戸なのか、涙は一向に止まる気配がない。
俺は近くの公園で車を停め、一旦彼女の話を聞くことにする。

「邪魔するつもりじゃなかったのに…ただ、良い会社にしていきたいだけだったのに、つい口を挟んでしまって、どんどん雰囲気が悪くなっていって」
「…あー、何となく、わかる」

彼女の気持ちも、彼女を疎ましく感じる気持ちも。
どっちも経験したから。

「それで、こっちに来て…結局こっちでも、私はずっと、同じことをしてしまっていて…」

彼女の止まらない涙をどうしようか、何か気の利いた言葉はないか俺は頭を巡らせる。
すると、ふと苺の話を思い出したので、口にしてみる。
助けになるかはわからないけど。

「…苺はキリスト教では、聖母マリアの愛や受難を表す、神聖な実らしい」
「…?」
「真っ直ぐ育つ姿は正義、甘さは愛、つぶつぶは涙を表しているんだそうだ。何か、お前みたいだよな」
「え…」
「正義感や愛情があるから、ぶつかって悩んだり、泣いたりできる。
やり方は悪かったかもしれないけど、やろうと思ったその気持ちは悪いもんじゃないよ。正義を貫くことは、神聖で大切なことだ」

だから、一緒にやり方を考えよう。
そう言うと、何故か彼女はますます泣き出し、「飛ばされたのがここで、本当に良かったです」と言い出した。

「初めて自分を受け入れてもらえました。
皆が温かかったから。センター長が…大塚さんが、たくさん気を配ってくれたから…」

酔っているからなのか、彼女はいつになく素直に感謝の気持ちを述べ、それから…。

「大塚さん、好きです」

そう小さな声で呟いた。


次の日、酔っていない時に改めて「好きです」発言の真意を確認した。
すると、言った記憶がなかったらしく、彼女は”さちのか”よりも頬を真っ赤に染め、口をぱくぱくさせた。
記憶はないみたいだが、どうやら”信頼できる上司”以上の存在として俺のことを想ってくれているらしい…そうわかった瞬間、急に嬉しい気持ちがこみあげてきて、そのまま「俺も好きだ」と言った。
多分俺も、この時ばかりは顔が赤かったと思う。

交際をはじめてからは車で色々なところに行った。
諫早にある苺の形をしたバス停を見に行ったり、福岡までいちご狩りに行ったりもした。本場の「あまおう」はやっぱり美味しいと喜ぶ一花が可愛かった。

交際をはじめて2年後の1月5日、俺はとっておきの「苺」を彼女にあげることに決めた。
大福でもタルトでもない、もっと神聖でキラキラと輝く、彼女のためにあるような指輪を。

「一花」

彼女の名前を呼び、俺は婚約指輪を差し出す。
愛らしい彼女に似合う、苺モチーフの『fraisier』の指輪を。

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